ハリネズミの病気まとめ
ハリネズミはペットとしては歴史が浅く、研究段階と言われています。近くに診てもらえる病院も以前よりは増えてきましたが、まだ多くはありません。ハリネズミの代表的な病気をまとめてみましたので、是非参考にして下さいね。
ふらつき症候群(WHS)
神経系の病気で、ふらつき症候群とも呼びます。後ろ足の震えから始まり、徐々に四肢が動かなくなります。症状が進むと食事や排便・排尿が困難になり、ほとんどの場合死に至ります。現在のところ原因は明らかにされておらず、治療法も確立していない難病です。
腫瘍
腫瘍はハリネズミの身体の目立つ所に腫れて症状が出てきます。3歳以上の高齢で発症しやすく、患部にしこりや腫れがみられ、体重減少、食欲不振、元気喪失、下痢、呼吸困難、腹水、患部出血などの症状が現れます。治療としては、手術による腫瘍の摘出、抗がん剤投与を行います。症状を見つけたら早めに動物病院で診てもらいましょう。
- 口の中に出来る扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん
- 体表腫瘤
- リンパ腫
- 子宮がん
- 乳腺腫瘍
特に多いのが、扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん
ハリネズミの口の中や顔に腫瘍が出来てしまい、食べる事が難しくなる病気。進行が早く、摘出も難しいと言われる。口を閉じる事が出来なくなり、流動食等で対応していく必要があります。
熱中症・低体温症
ハリネズミの適切な飼育温度は24~29℃が目安です。20℃を下回ると冬眠、30℃を上回ると夏眠に入ってしまいます。
万が一夏眠してしまった時は、ハリネズミを涼しい場所に移し、冷たい濡れタオルをビニールに入れて、ハリネズミのカラダを包みます。徐々に体温を下げたのちに、動物病院へ連れていきましょう。冬眠の場合はペットヒーターなどで少しずつカラダを温めて早めに受診を。
歯周病
とくに高齢のハリネズミに起こりやすく、歯茎が腫れる、歯が抜ける、口臭がきつくなるなどの症状がみられます。
日頃からドライフードや昆虫など繊維質の多い食事与えたり、かじって遊べるおもちゃを与え、歯垢をとって予防しましょう。
皮膚病
ハリネズミは皮膚のトラブルが多く、中でもよくみられる症状に「ダニ症」(疥癬)があります。皮膚にヒゼンダニという小さなダニが寄生することで発症し、針の付け根にかさぶたのようなフケがみられ、重度の感染になると針が抜け落ちてしまうことも。
ダニ症(疥癬)の治療としては、動物病院で駆虫剤を滴下します。さらに、ダニの再発生を予防するため、ケージ内は熱湯消毒します。
血尿
血尿が出た場合は、膀胱炎や尿結石の可能性があります。
ハリネズミの女の子で「血尿」は膀胱や腎臓などの泌尿器疾患ではなく、子宮からの出血がほとんどです。ハリネズミの血尿は出血が止まらず、そのまま貧血で亡くなってしまうこともあるので、様子を見すぎることなく、ハリネズミの血尿をみたら早めに動物病院に連れて行ってあげてください。
うちの初代ハリネズミは血尿で何回も病院に尿を持っていきました。その際に色々な方法を試してみて一番楽に採取出来た方法をお伝えします。
- 洋服の購入時に貰える少しハリのあるビニール袋を用意
- 脇をハサミで切り広げてケージ内に敷く
- 尿をしたらスポイトで吸い取り採尿完了
眼球突出
ハリネズミは眼球のトラブルが多い動物です。特に眼球突出(眼球が飛び出すこと)はよく見られます。
原因は目の炎症や、肥満によって脂肪に押し出されるなどが考えられます。多頭飼いしている場合は、ケンカによる外傷よって眼球が突出することがあります。
眼球が出てしまうと、床材やホコリが入って傷ついて角膜炎になったり、自分の爪でひっかいて失明してしまうこともあり注意が必要です。
その他気になる症状
食欲がない(偏食)
偏食はハリネズミに見られる傾向で、とっても好き嫌いが多いです。人間と同じように、好きなものなら一生懸命食べても、嫌いなものであれば食べようとしません。
フードを何種類かミックスさせて、飽きさせないように食べさせましょう。ハリネズミはストレスで食事を摂らなくなったり、下痢をしたりすることがよくあります。食欲不振がが改善せず続く場合は動物病院で診察することをお勧めします。
針が抜ける
生後3か月~6か月の間は針が生え変わる時期になるので、多少抜けても気にする事はありません。
一部分がごっそり抜けていたら要注意。皮膚が見えるくらい針が抜けるのは明らかに異常ですので、その場合はダニ感染症の可能性が高いでしょう。疥癬ダニが寄生している可能性があり、針の付け根にカサブタのフケが出来てるかも。早めに受診しましょう。
身体を掻く
頻繁に身体を掻いていたり、フケが出るなどの症状は分かりやすいので、飼い主が気付きやすい病気ではあります。掻くのには以下の3つの理由が多いです。
- ダニに感染している。
- フードのカスが身体に付いている。
- 床材が合わずアレルギー反応がでている。
ハリネズミは、松(パイン)や杉・ヒノキなどの針葉樹にアレルギー反応を起こすことがあります。
苦しそうな鳴き声
普段は鳴かないハリネズミですが、歯ぎしりのような「ギュッ、ギュッ」、「ギュイ、ギュイ」等継続して音が聞こえてきたら要注意。スマホで動画を撮影し、動物病院の先生に見せて判断してもらいましょう。
病気になる前に気を付けたい事
ここからは私がハリネズミと8年間過ごして気が付いた注意をお伝えします。あくまでも個人的な意見なので参考までに読んで頂けたらと思います。
カットフルーツは要注意
夏におやつとして「すいか」を与えていましたが、いつも私は小玉スイカを購入し、自分とハリネズミで食べていました。
たまたま実家に帰省した際にハリネズミがスイカが好きな事を伝えると「カットスイカ」をお土産で持たせてくれるようになりました。
その後カットスイカをハリネズミに与えると「血便」が続き体重減少。その時は原因が分からなかったのですが、カットスイカを数日後に食べるとかすかに薬品の味が。もしかしたらお店で使用している包丁の消毒液が微量についていたのかもしれません。
人間には問題がなくても身体の小さいハリネズミにとっては毒と同じだったのかもしれません。カットスイカを与えなくなったら血便が止まり、体重も元に戻りました。
カットフルーツの断面には消毒液の残液が残っている可能性あり。フルーツを与える際は、なるべく自分でカットして与えましょう。
人工的な匂いを嗅がせないで
漂白剤やカビキラー等、なるべく匂いに敏感なハリネズミには嗅がせないようにしています。
使用する際は匂いが籠らないよう換気をしたり、扉を閉めたり配慮しています。
あと虫除けのスプレーも使用せず、蚊取り線香も使いません(本当は使いたい)昔ながらのハエ取りリボンを部屋に取り付けて対応しています(見た目は悪いですが背に腹は代えられない)
あとはフードの用意をする際もプラスチック手袋を使い、少しでも口にする物に異物が混入しないよう気を付けています。
アロマも焚きたいのですが、万が一の事を考えて封印しています。ハリネズミファーストです!
毎日身体のチェックをしよう
朝にケージの掃除をしていますが、その際に
- 食事のチェック
- 便のチェック
- 身体のチェック
- 月1回は体重をチェック
異変に早く気付けるようにしています。
飼い主もアレルギー反応が出る(番外編)
私は針アレルギーはないのですが、近所の方がうちのハリネズミを抱っこすると、100%手が痒くなり、湿疹症状が出ます。なので抱っこする時はタオル越しに触ってもらいます。
アレルギー反応が出たら、素手で触らず軍手か手袋で接してあげよう。
- ハリネズミに寄生しているダニやカビ、フケ
- 軍手をしたり直接触らない対策をしよう
まとめ
最後にハリネズミをなるべく病気にさせない方法を簡単にまとめてみました。
なにより重要なことは病気にさせない事
- 適正な飼育温度を保つ
- ハリネズミが快適に過ごせるよう、飼育環境を整えること。
- 栄養バランスのいい食事とストレスのない環境。
- 適度に運動させることを心掛けましょう。
いつまでも皆様のハリちゃんが元気で長生き出来ますように。。。